二川をあそぶ会


二川をあそぶ会は二川宿の景観まちづくり団体と共に活動中

 二川宿は東海道五十三次の三十三番目の宿場町として栄え、今でも宿場町特有の町割りや歴史的な建造物が残っています。また、地域の人々により神社の祭礼などの伝統文化が脈々と継承されてきています。

 二川宿商家駒屋の建物は、江戸末期・明治・大正の時代の建物を改修復元したもので、豊橋市指定有形文化財です。「二川をあそぶ会」は、商家・本陣・旅籠屋の3か所を見学できる日本で唯一の宿場町「二川宿」を歴史と文化継承発展の場、地域の交流や活動の場として活用する為「NPO法人二川宿」「行政」と協働して活動をしています。

二川宿の景観まちづくり団体

二川宿景観形成地区には、旧街道の二川町のエリアを中心に活動する「’二川宿’まちづくり会」と大岩町東地区を中心に活動をする「大岩町東まちづくり会」があります。まちづくり会では、建物などのルールを定めた「まちづくり協定」を住民同士で結び、伝統が息づく美しいまち並み景観づくりに取り組んでいます。また、ここちよく暮らすことができるまち、将来にわたり引き継がれる誇りあるまちを目指して、二川宿の歴史や文化を活かしながら二川をあそぶ会と共に活動を進めています。

豊橋市:二川宿の景観まちづくり団体のホームページ〜)


二川宿'まちづくり会 会長 山本 剛生

 地域には伝統や文化が必ずあります。この伝統や文化(歴史的な家屋・お祭り・人のつながり等)が蔑ろになっている感じがします。守るべきものを守りながら新たなものも取り入れ、住民が住みやすいと感じる地元にするために、出来ることは今やろうとの思いでまちづくり会を立ち上げました。

 ‘二川宿’まちづくり会では、建物などのルールを定めた「二川宿まちづくり協定」を住民同士で結び、「格子が残り山車が映えるまち並み」をまちづくりのテーマとし景観づくりに取り組んでいます。また、二川をあそぶ会と共に心地よく暮らすことができるまち、将来にわたり引き継がれる誇りあるまちを目指して、二川宿の歴史や文化を活かしながら活動を進めています。

旧街道沿いの家々に一輪挿しを飾り、訪れる人々を心地よく迎え入れています。竹の一輪挿しは、会員がひとつひとつ手作りしたものです。

 気候のよい時期にはプランターの花々もセットで飾り付け、落ち着いたまち並みに彩りを添えています。

 

 二川宿まちづくり会では、お盆の時期に、旧街道沿いの二川宿まちなか公園で夜店を開催しています。カラーボールすくいや千本引き、ビンゴゲームなどが行われ、女性ボランティアグループ「二川茶屋」も共同参加し、みたらし団子なども販売されます。毎年、家族連れやお盆で帰省された人たちで大賑わいです。

 

旧街道沿いにある「二川宿まちなか公園」の清掃や除草、花の管理などを定期的に行い、訪れる人々や住民が気持よく過ごせる環境づくりに努めています。


大岩町東まちづくり会 会長 白井 満春

 私たちのまち大岩は二川町とともに旧東海道の宿場町として栄え、明治以降は玉糸製糸により全国有数の製糸産業のまちとして発展しました。まちには江戸時代の町割りが残り、格子のある家々がかつての面影を今に伝えています。

 しかし、時代の移り変わりとともにまち並みの調和が失われてきており、自分たちのまちに対する誇りや愛着も薄れつつあるように感じます。

 そこで、このまちを改めて見つめ直し、二川町での取り組みを広げていこうと、この会を立ち上げました。私たちは皆で力を合わせ、このまちの歴史や文化を大切にしながら、心地よいまちづくりに取り組んでいきたいと思います。

 大岩町東まちづくり会も‘二川宿’まちづくり会に倣い、「大岩町東まちづくり協定」を住民同士で結んでいます。住み続けられるまちを目指し今後も活動を進めていきます。

旧街道沿いの家々の軒下に手作りの吊るし行灯をぶら下げています。側面には「二川宿」の文字を共通で入れるとともに、戸別に屋号や絵なども描いています。

 

平成22年に発足した大岩町東まちづくり会の発足記念として旧街道の家々に門松を飾りました。

 平成23年以降もミニ門松や葉牡丹の飾り付けを毎年行い、新春のまち並みに彩りを添えています。

 

歴史的なまち並みに調和する木製プランターボックスを製作し、四季の草花を飾っています。

 また、木製の注意喚起看板も製作し、ドライバーに向けて交通安全の啓発を行っています。 


まちづくり活動の紹介

まちづくり会の活動や、景観整備に関する情報を広く発信するため、2団体共同で「二川宿まち並み通信」を不定期で発行しています。二川校区住民に回覧するとともに、二川宿案内所や本陣資料館などにも配置し、来訪者にも提供しています。また、市役所都市計画課のホームページからも閲覧可能です。